「徳島プロジェクト」連携協定締結式と記者会見リポート

2021/1/6

昨年12月18日、徳島県と一般社団法人全国高等学校eスポーツ連盟(JHSEF)、四国大学・四国大学短期大学部、阿南工業高等専門学校(阿南高専)、株式会社サードウェーブの5者は「eスポーツによる地方創生 徳島プロジェクト」の連携協定を締結した。

締結式の様子

締結式の様子

徳島県庁で行われた締結式には飯泉嘉門知事、四国大学の松重和美学長、阿南高専の平山けい校長、サードウェーブの尾崎健介社長、JHSEFの細井洋一専務理事が出席した。

挨拶する飯泉知事(中央)

挨拶する飯泉知事(中央)

飯泉知事は冒頭、「県では早くからeスポーツに着眼し、18年にeスポーツ選手権を行い、19年は知事杯を全国で初めて作らせていただいた。本日はeスポーツになくてはならない皆さんが一堂に会して連携協定を結ぶ記念すべき日になった」と挨拶。四国大学の松重学長は「eスポーツはこのコロナの時代で逆に追い風になっているのではないか」と語り、阿南高専の平山校長も「今日はeスポーツが教育に素晴らしい役割を果たすことを発信できる大事な日。性別や体力、年齢に関係なく、魅力がたくさんあるということをぜひ知事から情報発信していただきたい」と述べた。

左から尾崎社長、細井専務、飯泉知事、松重学長、平山校長

左から尾崎社長、細井専務、飯泉知事、松重学長、平山校長

引き続き記者会見した飯泉知事は「文部科学省の後援を受けて全国高校eスポーツ選手権を主催・共催されるJHSEF様及び株式会社サードウェーブ様から『全国に向けてeスポーツによる地方創生モデルを打ち出したい』とのご意向を受け、本日の協定締結になった」と説明。「これからの社会にデジタル人材の育成は不可欠。その入り口としてeスポーツが担うべき役割は非常に大きい。本協定により四国大学、阿南高専をフィールドとして、eスポーツの魅力、可能性がさまざまな分野に広がると共に、県全体に波及していくことで本県の『地方創生 第2幕』実現につながるよう全力で応援していく」と熱く語った。

JHSEFの細井専務はサードウェーブの尾崎社長を「eスポーツの兄貴」と紹介し、「eスポーツを文化として根付かせたい」と強調。「徳島はITへの投資や理解が非常に高く、阿南高専は第1回全国高校eスポーツ選手権でベスト4に進出しており、『徳島と一緒にやりたい』と県にお話を持って行った。いろいろな方にeスポーツを生で経験していただき、その教育的価値を理解してもらいたい」と話した。

記者会見の様子

記者会見の様子

飯泉知事はさらに「日本の価値観をこのコロナ禍をきっかけに一気に変えて、『まずはやるんだ』と。そして日本が世界の先駆けになる、そのために今回、絶好の機会が来た。(eスポーツは)ネットを活用することでニューノーマルの代名詞、子どもたちは非常に関心を持っている。どんどん自主的に学んでいく。それでeスポーツが教育面でプラスになってくる。まずはやる、ここから。多くの皆さん方がアクセスし易い場所に(eスポーツ交流スペース開設)ということになれば、自然に『eスポーツに親しみたい』という人たちが出てくる。徳島だけでなく四国、そして日本全域、世界、そうした形に広がっていくものと考えています」と述べ、eスポーツの広がりに大きな期待を寄せた。

記者会見の模様は「徳島県チャンネル」(以下URL)でも公開されています。